土木学会、2月6日土木の魅力を語ろう!~“羽田D 滑走路現場見学”&“土木技術者と語る”を行いますに行って来ました。
GPSログ。
例によって、kmlファイルはぐーぐるちきゅうで見てね。
#GoogleMap表示はWaypointがうざいと思うので、左のWaypointのチェック外して表示して。
品川駅~羽田D滑走路見学受付プレハブ前、kmlファイル、GoogleMap表示。
見学台~D滑走路埋立地端、kmlファイル、GoogleMap表示。
D滑走路埋立地端~羽田D滑走路見学受付プレハブ前、kmlファイル、GoogleMap表示。
羽田D滑走路見学受付プレハブ前~東京カルカル前、kmlファイル、GoogleMap表示。
写真は、、
イベントの風景_2010にアップロードしました。
因みに。
流石に工事現場の中までは何時も見学会している訳では無いみたいですが、見学会受付のプレハブまでは定期バスが運行されているみたいです、、
D滑走路建設工事(羽田空港再拡張)_東京空港整備事務所。
羽田空港再拡張関係。
恐らく他の方のレポートにあると思いますが、この見学会受付のプレハブ前でも十分上記写真の柱群がわかりますし、何より飛行機の着陸が滅茶苦茶間近で見れます。
っつ事で、行って来ました(^o^)丿
品川駅東口で受付をして、暫くしてからバス2台で出発しました。
#受付してバス待合してると、何時もロケットまつりとか社会科見学イベントで御一緒になる某mixiな方々とかImamuraさん、開田御夫妻や柴尾氏さんとか居たり、、
社会科見学に行こうイベントでなくて、あくまで土木学会イベントなので、他の方々は土木学会の告知でこられた方なんでしょうね。
#意外と女性率が高くてチョッとビックリしました。
私は1号車バスだったのですが。
満席(25名)の筈が20名弱との事で、、
色んな用事とかあると思うのでしょうがないのですね。
GPSログ見るとわかるのですが。
実はミスルートしてます(苦笑)。
おかげで大井の新幹線操車場で300系ドクターイエロー見たり、りんかい線操車場、大井貨物ターミナルと"鉄分"も補給する事が出来ました(^o^)丿
#運転手さんありがとう♪
因みに車中で話題になってた500系のぞみですが、スンマセン私嘘言ってましたね、、
とりあえず2/28(日)までは毎日1往復あります。
あと、短編成化されてますね。
国道357号線を行く。
帰りのログ(東京カルカル行き)が偉い事になってますが、羽田空港から国道357号とかに出るのって偉い大変なのがわかった、、
#確か、フジテレビの目覚ましテレビでも話題なった事があるはず。
酷道系は、、
また違う、面白さがあるんですよねぇ~♪
見学会受付プレハブ着。
プレハブ前にレーダサイトがあったり、プレハブの後ろに妙な形の建設物があったり(恐らくアレ、地下を走っている道路の給排気口)、何よりガンガン着陸する旅客機を間近に見る事が出来て、皆さん到着するや撮影しちゃってます(^^ゞ
遠景に羽田D滑走路を撮影。
トイレ休憩の後に、、
プレハブの2階で、手元資料とパネルにて羽田D滑走路工事見学会の説明を受けました。
D滑走路の工事概要から、見学会における注意事項なんかの説明を聴きました。
工事現場のお供。
ヘルメットと軍手は工事現場のお供?です、さらに今回は海上工事現場と言う事でライフジャケット着用となりました。
こう言う工事現場見学会で一番怖いのは怪我や事故ですからね、見学する側も動きやすく汚れても平気で怪我しにくい服装&靴で行くようにしましょう(今回は土木学会の招待状にその旨記述されていましたが)。
#ライフジャケット、オレンジ色と青色の2種類あったのですが、青色の方は着用方法にコツが要る様で結構難儀してる方もいらっしゃいました(^^;
ヘッチンとライフジャケットを着用して、バス乗車&出発。
バスの車内でも、皆さん「おぉ~!!」とか「凄いねぇ~」とか言いながらカメラでバシバシ撮影してます(^^ゞ
結構見学慣れ?している方々でもこうなのですから、はじめて見学する方とかはもっと「凄い」と思いますよ♪
工事詰所?前にて、、
見学会受付プレハブでの事前説明では、間近に後述する銀色の柱状群は見れないというお話だったのですが、急遽見れるようになって、2グループに分かれて片方が見学台展望、もう片方が柱状群見学となりました。
銀色の柱状群。
実は羽田D滑走路、様々な政治的・法律的・地理的条件の制約の上に建設がなされているらしく、世界でもかなり珍しい(3箇所しかないと聴きました)約2000mが埋め立てで約1000mが桟橋の構造建設物となってます。
桟橋(ジャケットと言ってました)は基本的に鋼鉄で出来ているのですが、海上(塩水)で錆びてしまうのを防ぐ為に、ステンレスを巻いて防錆をし、床の方はチタン板で防錆をして、更に鋼鉄板の中を空洞にして、常時除湿機を稼動させて湿度を50%以下に保つようにして錆を防止するようになっているそうです。
#除湿機稼動で防錆防食は本四連絡橋とかでもやっているらしい、、
何故、そこまでしなければならないのか?
設計上、100年間は持つ、そして30年間は維持管理をしなければならない為にはココまでしなければならないということだそうです。
因みに、、
海の中の鉄はステンレス巻ではなくて、電位差を利用した防錆防食塗装(ニオブ?)を利用しているそうで、、
#車の防錆でも錆び易い箇所にやるアレね、あと電位差を電気流してつくる機械とかカー用品にあるけど。
あと、篠山紀信氏も撮影に来て雑誌表紙にしたみたい。
撮影しているポイントは桟橋になっていて、連絡橋が完成していなかったついこないだまでは船を利用して現場まで行き来していたそうです。
正直、この風景を見に行くだけでも価値のある見学会でしたよ(^o^)丿
本当に幻想的でした、、
夜のこの風景を見てみたい。
#私は行ったこと無いのですが、外郭放水路もこんな感じなんだろうなぁ~
まさに究極の機能美。
ステンレスとチタンの"素"の色がこんなにも綺麗だなんて本当に思いませんでしたよ、、
ただ単に鉄を錆の侵食から防止する、ただ一つの機能がこれほどまでに美しいとは。
見学台から展望する。
グループ交代して、今度は見学台と言う展望台から滑走路全体を展望します。
寒かったけど、物凄く良い天気に恵まれたので、、
遠くは千葉から海ほたるから風の塔、そして川崎浮島JCTとアクアラインが一望出来ました。
#川崎浮島JCTなんですが、建設当初は三角屋根だったのが、今回の羽田D滑走路の飛行高度に関係上でこんな屋根に変わってます、、
現滑走路との連絡橋。
ココも桟橋(ジャケット)と同じような工法で建設されてます。
4つの橋(2個は管理道路?で2個が飛行機用)で、現行運用で世界最大の旅客機、エアバスA380がすれ違っても大丈夫な様に設計されているそうで、、
#ベルーガとかAn-124とかAn-225は、、 貨物機だもんね(^^ゞ
展望台を降りて、桟橋上部の工事現場の見学。
D滑走路工事現場では最盛期には約4000人もの工事関係者が居たそうで、現在でも2000名位の方が平日休日昼夜問わず働いているそうです、、
見学中にも、皆さん手を休めることなく黙々と働いていました。
何でだろう?
この標識(止まれ・一時停止)は、まぁ普通の交通標識に準拠しているヤツなのですが、何故か制限速度は昔の交通法規の標識(参考)なのが謎、、
桟橋部と埋め立て部の境界。
再びバスに乗車して、埋め立て部の端に移動開始。
途中、桟橋部と埋め立て部の境界があるのですが、まさに工事真っ最中でした。
何でも、60cm位伸び縮みする装置が取り付けられて接続されるそうで、、
#イタリア製らしい。
はたらくじどうしゃ。
建機&重機好きには本当にタマラナイ風景がそこかしこで繰り広げられてます。
桟橋部では大型クレーンがコレでもかっ!って言う位に居ますし、コンクリートミキサーが往来したと思えば、埋め立て部ではバックホーとかブルドーザー、ロードローラーが整地をガシガシしています。
#小松と日立とCATと酒井と加藤の夢の競演が都内にあるとは、、
私たちの目の前で、、
ダンプが砂利を満載してバック進入、荷台を傾けてぇ~ どばぁ~っと。
埋め立て部の端。
遠くに見に行ったこともある、東京港臨海大橋(仮称)が見える。
#フレームアウトしてるけど、第2東京タワーSkyTreeも見えます。
滑走路の端。
海上に4個、航空灯用途の建物があるのですが、その端はもう東京湾第一航路なのですが、D滑走路建設に伴って変更されています。
日本と世界をつなぐ海の道が変わるって結構凄いことだと思う、、
羽田空港、新管制塔。
#富士山も入ってるんですが頂上が雲に隠れてる Orz、、
このD滑走路建設に伴って、現行の管制塔だとD滑走路の管制がしづらい(見えない)と言う事で新たに建設された管制塔。
世界でも3番目に高い管制塔って聞きました。
見学会終了。
もうチョッと見たいところあったけど(実はこの時点でかなり予定より遅い)、コレも見学会の宿命なので、見学会受付プレハブでヘッチンとライフジャケットを返して、バスに乗って移動開始。
東京カルカルでのイベント。
#L+1とかネイキッドLとかLoftAは良く行くんだけど、東京カルカルは始めて来た。
みんな言うけど確かに空間は広いけど、ステージ見るのがチョッと辛いね、、
アンケート&質問記入。
お弁当を食べながら(イベントホールでお弁当って初めてだ(^^ゞ)、D滑走路を見ての感想や質問何かを書いて行く。
私はと言うと、見学時にも質問したのですが、「開港前で不謹慎な質問かもしれないけど、もし飛行機が墜落したら耐えれる構造になっているのか?」&「工事現場の食事とトイレ事情は?」という質問とかを書きました。
#因みに見学時には「耐えれません」って回答でした(^^;
トークイベントはじまり~♪
私的には何時ものノリで昼間だろうが軽~くお酒で乾杯しながらぶっちゃけトークで(会場内爆笑)って感じなんだろうなぁと思ったら、土木学会の御挨拶とかチョッと堅苦しい社交辞令?があったので、注文しようと思ったらビールをぐっと堪える(^^;
まずは、西山芳一氏とぴろり、さんによる、「土木の魅力」とはってな感じで、、
お話が始まりました。
D滑走路のお話からチョッと外れて、ダム・港湾・道路・橋梁・トンネルなんかの素敵な写真(雪景色でのダンプの車列が素敵だった)を交えて、土木のこう言うところが魅力なんぢゃないでしょうか?と言うお話。
#西山氏もきっかけはJeep乗ってて、たまたまダム工事現場に出くわしたのがきっかけだそうで、、
シールドマシン。
コレのシールドマシンの工場組み立て時の写真。
このシールドマシンも掘削推進
開始したんですねぇ~
で、羽田D滑走路のお話へと、、
西山氏の写真を交えながらのお話から始まったのですが、興味を引いたのはやはり桟橋(ジャケット)の運搬から設置でした。
湾向かいの千葉のJFE辺りで桟橋が造られて、そこから巨大クレーン船で吊り上げられ、専用の浮船に積載されて羽田D滑走路までタグボートで曳航されて、設置は航空飛行高度の関係上巨大クレーンが使えないので特別に改造された変形巨大クレーンで設置。
昼夜問わず世界中の物流を担う船舶が行きかう東京湾航路をゆっくりな速度で移動する巨大桟橋。
船舶側から見たら何事か!?って思うでしょうねぇ~
#コレも、工事施工業者が関係省庁や団体等と蜜に連絡しあって調整したそうです。
ここいら辺から羽田D滑走路工事に関わっている方々から直接お話が出てきます。
工事概要等のPowerpoint資料を基に説明と苦労話が出てきました。
まずは制約事項から、、
何故、桟橋部があるかと言うと、多摩川河口(河川法上はまだ川なんだって)なので、堆積物とか環境保全上埋め立てではなくて桟橋なんだそうです。
航路と航空路。
この工事に当たって、さっきも書きましたが東京湾第一航路が変更されたり、現航空路の飛行高度の制約があるため工事時間がどうしても夜間になったりと、やはり関係省庁とか団体とかとの調整が大変だったと言うお話。
#埋め立ての土砂は千葉の山土なんだそうですが、輸送とかダンプ一杯使う訳で、そうなると騒音とか周辺住民との調整とかがとても大変だったと言うのが印象的でした。
"軽い"島。
埋立地と言うのはどうしても自重で地盤沈下するらしいのですが、関西国際空港とかで問題になっている予想外の地盤沈下を受けて、D滑走路は軽く造っているそうです。
#コレもケースバイケースだそうで、例えば重い島にして一気に沈むとこまで沈ませて安定させる方法とかあるそうで、、
自然との対話。
「常に自然の声を聴く」、mp3形式48KbpsJointStereo、967KB、2分45秒。
土木ってどちらかと言うと自然破壊とかそう言った面ばかりクローズアップされているけど、実は自然の声を常に聴きながらやって行かないと駄目と言うお話。
ひじょうに印象的なお話でした。
休憩入れて、質疑応答。
なんか色んな質問が出てきましたよ(笑)。
私の質問(墜落)に関しては、やはり耐えられないみたいで、その代わりに迅速に修復出来るように設計に盛り込まれているそうです、、
土木学会のイベントなので。
「女性が土木の世界に入れますか?」が多かったです。
むしろ男女の性別の差よりも、ドンだけ熱意を持って挫折せずに一つの仕事をやり遂げれるか、それが一番重要と言うことでした。
「政権交代の影響はありましたか?」とか「環境に配慮してますか?」とか色々と質問が尽きませんでしたが、、
一番の質問は「どうやったら土木の世界を元気にすることが出来ますか?」でした。
コレは難しい質問だよなぁ~、と言うか一工事関係者の方々は困ったでしょうねぇ、この質問には(^^ゞ
イベント無事に終了しました。
お疲れ様でした♪
参加された皆様、D滑走路工事関係者の方々、土木学会スタッフの方々、社会科見学に行こうのぴろり、さんや写真家の西山氏をはじめとする主催者の皆様、お疲れ様でした。
また、素敵なイベントを開催してください。
見学会に行かれた他の方々のレポートも、、
・RST dialy 210.02.06 羽田D滑走路工事現場見学会 & 土木技術者と語るトークイベント。
#ぶひょ!この写真撮ってるヲレが映ってる(笑)。
・羽田空港D滑走路の建設現場見学会。
皆さん、地図に無いところに行く時はGPS持って行きますね(^^ゞ
他にもグーグル先生に聴けば沢山レポートあると思います。
一言でも良いので、見学会行ったら感想やレポートをblogなりツィッターなりに書くと、良いですよ、、
こんな拙いレポートで、社会科見学に興味をもたれたのでしたら、、
まずは色々と情報を集めて見てください。
グーグル先生に聴けば、地方都市でも結構工事見学会とかやっているモノですよ。
そう言うのはちょっとと言うのでしたら、サイエンスカフェとかも日本のあちこちで開催されています、話聴くだけでも「なるほど~」って思いますよ。
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